がんばれコンサルタント! 第383話:学習して得られるものと、学習していては得られないものの違い

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「ゴトウさん、コンサルタントの仕事において、一番大事なものあげるとしたら、何になりますか?」── 先般開催したセミナーで、ご参加いただいた方から立ち話的にいただいたご質問の一つです。

もちろん、コンサルタント商売において大事なことは「たくさん」あります。ある意味言いだしたらキリがないほど…かもしれません。

ただし、「特に重要なもの」というのが、やはりあります。中でも重要なのが「おカネの匂いを感じれるか…」ということです。端的に言えばズバリ「嗅覚」というものです。

世の中、ざっくり言えば二通りの人がいます。記憶力や計算力を得意とする人と、動物的カンや嗅覚を得意とする人です。もちろん、微妙なゾーンに位置する人もいるでしょう。

それがどうした…と思う人もいるかもしれませんが、この特性の違いは、時と場合、段階などによって、求められることが変わるという点が重要なのです。これが分かっていないと、「まるでちぐはぐ」という悲劇が起きてしまうからです。

簡単に言えば、「決められたことに対して、正確に速く処理する」ことと、「答えのないものに対して、知恵やアイデアで創造する」こととの違いといったところでしょうか。

そもそも、後者の「答えのないものに対して…」の場面は、学びの時代や勤めの時代には、ほぼ皆無というと語弊があるかもしれませんが、極めて限定的だというのが現実です。

学びの時代とは、すなわち記憶と計算、処理…などに関して、強くなることを求められます。これは「基礎を養う」のが目的であり、多目的に使える基礎能力を鍛えているわけですが、同様に勤めの時代に入っても、下っ端であればあるほど、上がつくった作業や指示してきたことを、迅速に処理することが求められます。

「これをやってくれ」を、「正確に速く」「たくさんできる」ことを期待され、それがよくできた人が重宝されて、出世していきます。実にシンプルな話です。

ところで、経営や商売において面白いのは、「お客さまの存在」です。取引先や顧客、施主、発注元、来店客、クライアント、ユーザー…など、呼び名は様々かもしれませんが、いずれにしろ「お客様」によって商売が成り立っています。

お客様がお金を払ってくれるから商売が成立しているのであって、素晴らしい作業ができるから仕事になると考えるのは、似ているようで違う話です。ここを混同するから、話がややこしくなるのですが、正確に早く処理されるからといって、お客さまは必ずしも喜ぶとは限らないのです。

当たり前のことを言うな…とお叱りを受けそうですが、独立起業する人、中でも「資格やライセンス」を取って始めようとする人…などが犯しやすいミスの典型例に、「お客さま」という概念が希薄で、収入をどうやって確保するか…しか頭に無い人が驚くほど多いのです。

お客様には、「考えや感情がある」ことや、「計算どおりに動いてくれない」という現実があるのですが、学習系の人は、そのことが分からず、「記憶と計算」をより一層がんばろうとします。「何を覚えればいいのか?」と必死に探し回って身に着けようとするのですが、これは、まさに学びの時代や、勤めの時代に覚えたことを、必死にくりかえそうとしている状態と言わざるを得ません。

ビジネスにおいて大事なことは、「お客さまの感情」もっと言えば、「どうすれば振り向いてくれるか」「喜んで買ってもらえるか」…という、「人間感情」に対する動物的カンが働くかどうか…です。

これを商売では「嗅覚」といいますが、一つハッキリ言えることは、この嗅覚は、教科書的学習や計算能力を鍛えるようなことでは、決して身につけることはできない、という点です。

自分がつくった「自分の商売」をしていく中で、ベースとなる「考え方と思考法」を身につけ、必死に鍛えていくことでのみ、嗅覚は発達していくことになります。本当の意味の主体者だからこそ嗅覚が鍛えられるのです。

そして嗅覚とは、極めてアナログ的であり、第六感的な要素が多分に含まれています。たたき上げの経営者が、「理屈じゃなくてコレなんだよ」とか「なんというか、うまく言えないけどこっち」…みたいな、独特のものです。

これらの根源は何か…といえば、まさに必死にがんばってきた「経験値」「積み重ねてきた何か…」がベースになっています。

重要なことは、まさにここです。会社の現場で、何年も必死に働いてきた人は、必ず膨大な経験値、知識、ノウハウ…といったものを蓄えています。この内財の宝を、売りモノにいかに変えるか、商売に使えるように変換するか…ということです。商売に求められることは、処理ではなくお客様からの支持だからです。

もし、人に使われるための処理能力を強くすることを未だにやっているとしたら、一度立ちどまってみることです。あなたに必要なことは、もはや学習ではありません。

あなたが仕事で成功する、商売で繁盛する…ために必要なことは、それは「嗅覚を鍛える」ことです。その鍛え方を当社では一人一人にアレンジしながらお伝えしています。それこそが、経営指導に絶対的に必要なことだからです。

あなたにしかできないことを、しっかりコンサルティングにして商売として大きく花開かせる。嗅覚を鍛えて、ますます活躍していく…。そんなお手伝いを本気で行っています。次はあなたが大いに活躍する番です!

 

 

著:五藤万晶

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