がんばれコンサルタント! 第399話:コンサルタントが、自分の考えや自分の言葉に絶対こだわるべき理由

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「ゴトウさん、これ見てみてください。もの凄く緊張しながら送ったんですが…」── 親しいコンサルタント仲間と一緒に楽しく杯を交わしていた時にいただいた言葉です。

3年くらい前からお越しになられて、いまクライアント先を忙しく飛び回っているコンサルタント起業をされた方です。

何を送られた…のかと言えば、本。もちろんご本人のご著書です。ものすごく緊張しながら…と言われるのには当然理由があって、その送り先とはコンサルタント起業をされる前にお勤めされていたお会社で、お世話になった方。

このあたりは、こうしたご経験をされたことがある方でしたら、「ああ、わかるわかる…。昔自分も…」と、なんとも表現しづらい感覚を思い出されることと思います。

会社を辞めて独立して…の場合、いろいろなケースがあります。不本意ながらモメにモメて…という方もいるでしょう。一方でとても上手くいっているという方もいるでしょう。

しかし、どういう理由にしろ、どこか「ウチを去っていった奴」という感覚で見られてしまうのは否めませんし、どれだけ感謝していても、それがちゃんと伝わってご理解いただけるかは、ある意味祈るしかありません。

本を自分で書いたのなら、堂々と送ればいいのでは?という人もいるかもしれませんが、世の中そんなに単純ではなかったりします。

どれだけ自分が展開するコンサルティングについて書いていても、必死にクライアント指導をしていく中で培ったものを書籍にまとめるとしても、「前の会社でお世話になった方々に対して、どう思われるだろうか、どう見えるだろうか…」と、悩み、考え、不安に感じるのは、真面目にやってこられてきているからこその感覚と言えるかもしれません。

これが、お子様の精神性であれば、「自分が独立して好きにやっているんだから、前の会社のことなんて知ったこっちゃない!」と考えるのかもしれませんが、なぜあえて「お子様の…」と付けているかと言えば、あなたがご指導しようと考えているクライアント先とは、一体どのような相手ですか?ということです。

相手が経営者という確率が上がれば上がるほど、「経営者の気持ちがわからない奴に、コンサルティング依頼なんてできない」と考えるからです。あまりにも当然のことです。

自分の気持ちを全然分からない人に、あなたは大切なことを相談したり、頼んだりできますか? ということです。当然すぎて愚問とさえ言えるでしょう。

だからこその言葉と言えるでしょう。「見てみてください!」とお見せいただいたのは、書籍を読まれての感想とお礼のお手紙。じっくり読まれていることが随所にわかる文面、そして元直属の部下に対する誠実なお言葉だったのです。

いわく、「自社がやるべき方向性や戦略について、感覚で社員にどうにかして伝えようとしていたが、どうしても言葉にできず困っていたが、それを極めてわかりやすく示してくれている」…とのことで、社内の指定書にした旨、そして感謝の意が記されていたのです。

その方とは、昔直属の上司で、大変に鍛えていただいた恩義のある方だそうで、一方で市場開拓において実に厳しい環境でも決して妥協を許さなかった鬼上司とのこと。一種、昔の感覚に戻って、「なんだ、この程度の内容か!」とか、「こんなの、ウチの会社で学んだことを書いているだけじゃないか」などと叱責されたら…といったことが、脳裏をよぎっていたのかもしれません。

元上司はまもなく次期社長になられるそうですが、道は別れても、お互い必死にがんばってこられた証拠かもしれません。だからこその安堵であり、真剣にやってきたからこその認めてもらえた嬉しさ、そして自己の成長の実感…何年もの想いが、一通の手紙に凝縮していたのでしょう。

同じ本でも、単に前にやっていたことをまとめただけ、借り物の言葉で格好良く文章にしただけ、自分がやったことではないし深くも考えていないことを記しているだけの本であれば、このようなお手紙をいただくことは、まずあり得ません。

大の大人、経営トップの方、本気で生きてきている方…であればあるほど、大人の世界のお遊戯やおママゴトに、いちいち付き合ってはくれないからです。実に当たり前の話です。

世の中には無数の書籍がありますが、自分が考えに考え抜いたこと、自分独自の強い想い、もっと言えば、哲学が宿った生き様を示すような書籍というのは、滅多と出会うことはありません。

コンサルタントという仕事を選択するとき、他人の言葉でペラペラと薄い内容を話すのか、考えに考え抜いて、自分独自の言葉で語るのか…。その大本は、自分のコンサルティングをしっかり確立しているかどうか…にかかってくることは言うまでもないことです。

あなたの言葉に、あなた独自の想いや考えは宿っていますか?

著:五藤万晶

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