がんばれコンサルタント! 第412話:コンサルタントが押さえておくべき「手を打つ」の現実的意味

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「ゴトウさん、お陰様でコンサルタント起業して1年になりました!」── 2年近く前に当社にお越しになられたコンサルタント起業をされた方からいただいたお言葉です。

お越しになられた当初は、まだお勤めをされていた状態だったのをよく覚えていますが、その後退職されて独立。会社をつくって必死にがんばってこられて起業一周年を迎えることができた…というご連絡です。

こういうご連絡は、本当にうれしいものです。普段ならすぐに「お祝いに一杯やりましょう!」とお声がけをするのですが、このやっかいな時節柄、しばらくおあずけにせざるを得ないのが、なんとも残念な状況です。

ちなみに当社には、これまでに300人以上の方がお越しになられ、お一人お一人直接関わらせていただいてきました。その中で、「コンサルタント起業」をされた方も、当然ですがたくさんいらっしゃいます。

ご経験のある方であれば、コンサルタント業であろうと違う仕事であろうと、思い返すと「いろいろあったなぁ~」と思われる方も多いと思います。

ただし、この手の話をしていると、意見が分かれる…ということが結構あります。「必死にやった」「がんばった」という言葉はほとんど同じでも、その中身を聞いてみるとかなり違っていたりするからです。

例えば「どんな作業でも文句をいわずに必死にこなした」、「お客さんやエージェントの指示に従って動き回った」、「安い仕事でもとにかく受けてがんばった」…といった話がでてくることがあります。

もちろん、これらは大変なことですし、がんばったに違いありません。しかし、意見が分かれるもう一方側からは、「それはそうだけど…」と、ちょっと微妙な空気感がただよっていたりします。

何が微妙なのか…。もちろん全員が同じことを考えている話でもありませんし、感覚的なことも多いことは間違いありません。

しかし、語弊を恐れずにあえてこれを言葉にすれば、「起業と言っていても、それは作業を必死にこなした話であって、ビジネスをつくっていく話とは違う」ということです。

当社では、もう耳にタコができるくらいに、ずっと言い続けてきていることの一つに、「自分独自のコンサルティングビジネスを展開する」ということがあります。

これは、何か決まりきった「コンサルタント業」というお勉強をして、それをマニュアル的に進めていけばコンサルタントになれる…というものとは、徹頭徹尾違うものです。ハッキリ言って根本からまるで違いますし、まるで相容れないと断言さえしています。

なぜそうなのか…。理由は実に単純です。商売やビジネスの世界に、「決まりきったマニュアル通りに進めていけば上手くいく」というものは、絶対にありえないからです。

こういうと、「そんなことはない!」と言ってくる人が必ず現れてくるのですが、忌憚なく申し上げれば、そうした人は「上司からの指示をがんばる」ということと「何も無いところを考えてつくっていく」との違いすら分かっていない…ということです。

世の中、自分の商売やビジネスをする…と言っても、半ばマニュアル的にそれをこなすことで「やっているように見える」世界があります。そう、「誰かが用意した商売風の作業」です。

言葉は悪いですが、独立とは名ばかりで、どこかの団体や傘下、チェーン、FC加盟、代理契約、ライセンス…といった方式が代表例で、そこの指示に従って「がんばれば、そこそこうまくいく」というパターンです。

もちろん、全員がビジネスをオリジナルで展開する必要はありません。ですから、こうした規模の拡大の一翼を担う仕事というのは、実に大切なことに違いありません。

ただし、「商売やビジネスの成長発展を本当にお手伝いする仕事をする人」であれば、話は別です。当たり前ですが、本当にビジネスを起こす、成長させる、発展させることを知らずして、何かマニュアル的なものや指示があってはじめて動けるような程度で、どうやって指導をするのか…ということです。

「経営の打ち手」という、よく耳にする言葉一つでも、実際に自分のビジネスを立ち上げてきた人の打ち手とは、白兵戦がごとく極めて泥臭いものばかりです。

そもそもどうやってきたのか…と聞いてみても、「自分でも上手く説明ができないんですが…」という人が大半で、感覚的なことと実際に行って刺さったことは喋れる…と。そして、ラッキーだったと。

関わってきた方々に何度もお伝えしてきたことがあります。「起業は崖のぼりですよ」と。それも垂直に切り立った崖で、そこにぶら下がっていて、上に登らない限り落ちる状況。

岩肌に手を打ち込めば、爪が割れ血がでて激痛が走ります。「痛い」とやめる人もいます。それでも打ち込む人もいます。崖から滑り落ちるより早くもっと打ち込めば落ちずに這い上がれます。

打ち込めば打ち込むほど、手は鍛えられ、やがて鋼のようになり、ますます崖に打ち込めるようになり、どんどん崖をあがっていけるようになり、そこで休まず必死によじ登っていけば、いつしか崖の角度が変わってきていることに気づきます。

崖の上には大地という名の、自分の作り出したビジネスの場が広がっています。あなたがよじ登った崖です。だからこそ、様々な人のビジネスが見えます。そして本当のお手伝いができます。

これから本物でないと生き残れない時代が、嫌が応にやってきます。しかし、崖を登ってきた人にはチャンスとさえ言えるでしょう。教科書などない、本物の打ち手をやってきたし、知っているからです。

与えられたものか、つくったものか。打ち手一つでも、まるで意味を変えてとらえています。

あなたの自分の打ち手をつくっていっていますか?
 あなたの打ち手は、突き刺す一撃、変える一撃をもっていますか?

著:五藤万晶

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