がんばれコンサルタント! 第440話:コンサルタントとしての仕事をしたいのに、違う仕事しか依頼されない本当の理由
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「ゴトウさん、半年ほど前に会社を辞めてコンサルタントを始めたんですが、思い描いていたようにはならなくて悩んでいまして…」── 先般のオンラインセミナーにご参加され、そのあとご相談にこられた方の言葉です。
伺えば、コンサルタントとして活躍することを夢に描いて、それまでに培ってきたことをベースに独立をしたとのこと。意気揚々と「さあ、コンサルタントとして仕事をするぞ!」と思って知り合いの会社に向かったところ、どうも違和感を感じていて…というのです。
何が違和感か…と言えば、コンサルティングの仕事というよりは何か作業的なこと…ばかり頼まれる。もっとハッキリ言えば「雑用」に近いものもかなり多く、「こんなことをするためにコンサルタントになった訳ではない!」との想いが込みあがってきているというのです。
なるほど…、痛いほどよくわかります。誰かにこのことを相談したとしても、「独立したばかりで、何で仕事を選んでいるんだ!」とか「そういう考えが甘い」などとかえって叱咤されたりすることも多いでしょう。
そう言われてしまえば、「確かに独立したばかりなんだから、ここは我慢しないといけない…」と考えても不思議ではないでしょう。しかし、本当にこの先、事が好転していく保障はあるのだろうか? 悩みは深まるばかり。
だからこそよくわかると申し上げています。というのも、当社にご相談にお越しになられる方々の悩みで、相当多いパターンの一つだからです。
言ってしまえば、自分が思い描いていた仕事のイメージとかなり乖離があって、どうにも納得がいかない…。ではどうすれば…? という問題です。
結論から申し上げれば、「自分ではちゃんとやっているつもりでも、相手からはまったくそう見えていない」というギャップが生じているための問題です。要は、自分ではプロのコンサルタントになっているつもりでも、相手からはまだ、アルバイト程度にしか見えていないかも…、ということです。
言葉が悪くて恐縮ですが、敢えて厳しい言葉で説明しています。美辞麗句を並べて傷つけないようにすることは簡単ですが、「間違ったことをしている限り永遠に思い描いた夢は実現しない」ことは知っておくべきです。どちらがいいですか? という話です。
プロとしてやっていく…ということを、表面的な部分だけ真似て、言葉だけかじってオママゴト程度に始めようとしても、そんなことが通じるのは「漫画とアマチュアの世界だけ」…という話です。
当たり前のことを言っています。これまで実務の第一線で仕事をしてきて知識やノウハウを培ってきたことは極め重要で、これらがコンサルティング商売の根幹を成すことは間違いありません。
一方で、「商売をする」「ビジネスをする」という意味は、「あなたが一作業員ではなく、ビジネスの主体者として商品やサービスを提供する」ということを意味しています。
この意味すら理解できない…ためか、悪態ついて見よう見真似で変なことをしている人もいましたが、ついぞコンサルタントとして活躍どころか、どこかに再就職してしまった人も少なからずいます。仕事と商売の違いを、本質的に理解できていないのが最大の原因です。
「そんなことくらい分かっているし、仮にそれが分かっていなかったからと言って何がそんなに問題なんだ!」と食って掛かってきた人もいましたが、こんなこと、ちょっと考えれば大問題なことくらいスグに分かる話です。
そもそも、商売やビジネスを理解できていない人に、誰がその相談や対策の依頼をするんでしょうか? という話です。中学生でもわかる話です。
そして何より怖いのは、自分では「分かっている」つもりでも、その人のウェブサイトをみたり、もっと言えば「ちょっと会話してみれば一発でバレる」ということを、当の本人の側が理解できていないのです。
一言で言えば、次元が低いのです。担当者レベルのまま経営者に指導しようとしているということです。だからバレるしまともに相手されない。子供が嘘ついても「バレていない」と思っているのと同じで、分かっている経営者側からすれば、一瞬で見抜いてしまいます。
ビジネスを本当に理解していれば、そこで提供しようとしている商品やサービスの次元は、当然「それ相応のレベル」にしなければなりません。コンサルタントというのなら、コンサルティング業として提供する本物のコンサルティング商品ということです。分かっているというのなら、ますます当然の話でしょう。
当たり前ですが、見てくれだけ真似たり、カタチだけ整えようとしても、本質や次元が上がることはありません。学園祭の模擬店で提供される食べものに、応援や楽しさとしての支払いはあっても、世間や一流として通用する金額が支払われることがないのと同じです。
コンサルティングにおいてこれを整えること、それが体系化です。一担当者レベルの作業ではなく、コンサルティング会社としての商品化をしっかりはかることです。
あなたは自分のコンサルティング商品に対して、「自信をもってビジネス展開ができるレベルにある」と言えますか?
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