がんばれコンサルタント! 第450話:商売上手な人に共通する、タイミングと間合いへの視点

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「ゴトウさん、今年の状況を見ていると、いろいろと思い出すことが多いですよ」── 先日、ある大事な案件の打ち合わせの後、夕暮れ時に軽く一杯交わしながら話をしていたときの言葉です。

もう、コンサルタント業を十年以上されているベテランの仲間に入る方です。当社にもかなり昔からお越しになられていて、こうしてゆっくり杯を重ねることもかなりの回数に…。

いろいろと思い出す…というお言葉。何かと言えば、ご自分が独立された時のことで、この方の場合は、2008年に起きたリーマンショックの後にお会社を辞めてコンサルタントを始められていますが、そのころの思い出という話です。

伺えば、先輩経営者の方々から、「商売始めるには、思い立ったが吉日。そういう気が満ちている時が何と言っていい。だけどもし、それが逆境や不景気のときだったらなおさらいいよ」と言われていたとのこと。

これは良く言われていることの一つです。景気の良い時に始めよう…という人もいますが、まったく逆に、「経営環境の良くない不景気などにビジネスを始めれば、あとは良くなっていくばかりだから上手くいきやすい」…とは、物の本にも書いてあったりします。

実際、直接経営者から聞かせて頂いたこともあるので、結構有名な話の一つでしょう。ビジネスをしている者としても、やはりこちらの方が、しっくりくると実感しています。

それで、何が言いたいのか…と言えば、「悪いときに始めたほういい…というのは有名な話ですし、実際にビジネスをしている人たちの実感としてもそうなのに、現実は違っていて、景気がいいときに始める人のほうがやっぱり多い」という話です。

例えば、前提どおりに「思い立ったが吉日」で考えるとき、本人がもちろん決めていることには違いないですが、現実的なことで言えば「きっかけ」というものが必ずといっていいほどあるものです。

最も多いのが、ほとんど等しく訪れるタイミングというものです。例えば40歳や50歳を迎えるときとか、子供が手離れするとき、勤めて10年や20年になる…など、いわば誰にも訪れる節目というものです。当然ですが、これは景気がよいとか悪いとかと関係なく、一定の確率で発生します。

神社仏閣のご商売は、こうした節目的なことを基点にしていることが多いのを見れば良くわかると思います。(神や仏を商売で考えるなんて…とか怒らないでくださいね。あくまでも視点としてお伝えしていますので…)

つまり、本来一番多いタイミング的なことで考えて、思い立ったが吉日で実行するとすれば、「景気に左右されることなく、ほぼ一定確率でビジネスを始める人がいる」…ハズということです。

しかし、起業統計を見れば、2008年のリーマンショック、2011年の東北震災の時には起業数は減少していることが分かります。昨今、2012年以降はほぼ右肩上がりで起業数は増加してきていますが、この期間は戦後ほぼ最長に近い、71カ月にも及ぶ景気拡大期だったことは見逃せません。

ちなみに、分かりやすいようざっくり言えば、バブル景気真っ盛りの90年ごろが、群を抜いて起業数が多かった時です。そのあと、バブル崩壊とともに、ガクっと起業数は減っています。

ITバブル崩壊後の2002年から戦後最長の「いざなみ景気(73カ月間)」の終わりがリーマンショックで、この間もほぼ右肩上がりで起業数が伸びていました。

要は、理屈やセオリーでは「今こそ好機!」と分かっていても、経済面もたしかにあるかもしれませんが、ある程度準備をしてきているハズなのですから、「足がすくんで一歩が出ない…」ということが、現実にたくさん起きている…ということです。これはこれで、心情的にものすごく分かることです。

ただし、「ほぼ10年ぶりの好機が来ている」ということも、これまた事実です。2年後、3年後に振り返ったとき、そうしたことが分かってくるに違いありません。渦中にいるときには見えなくても…。

実は、好機になるもう一つ大きな理由があります。それは、「本来ならビジネスを始めていた優秀なライバルが、諸事情により減っている」ということです。

要は、「環境が悪いからやめておこう」という、心情面でブレーキがかかって二の足を踏む人が実際に増えて、プレーヤーが少なくなる…ということです。

これは、「ライバルが少ない」ということであり、本質的に言えば、「凡人にもチャンス!」ということに他なりません。

経営環境がどれだけ良いとしても、強いライバルがやたら多い中であれば、これは当然、ビジネスにとっては厳しいことになりますが、逆に強いライバルが少ない環境であれば、これは凡人にとっては大きなチャンスとなることは間違いないからです。

「凡人」と言って怒る人もいるかもしれませんが、世の中の圧倒的大多数は皆、凡人です。一部の天賦の才を授けられた人なら、もう何をやっても上手くいくのでしょうけれど、残念ながらというか、ありがたいことに…というか、99%の人は普通の凡人な訳です。

そう、我々は凡人です。だからこそ、努力をし、コツコツがんばる。天才に憧れながらも、まるでそうでない現実を直視し、でも諦めたくないから踏ん張る…。当社はそういう人を応援しています。人生を諦めたくない人のために。

一部の頭のいい人は、頭がいいからこそ、いろいろなことを考えるのでしょう。だから一度怖くなってしまうと、意味不明に怖がったり、確率的な統計がどうのこうの…と机上の空論を持ち出したりします。

結論から言えば、こうした頭のいい人や、心理的に怖がりの人が、環境が悪い時に尻込みするのです。これこそが、ライバルが減る好機のもう一つの正体でしょう。

一つ言えることは、これからの会社も、これからの人も、すでにやっている会社も、すでにやっている人も…、尻込みする人が多くなる時に果敢に勝負していっているところは、わずか1年、2年でも、驚くほどの差をつけて先に進んでいきます。周りが停滞しているから、一気に差がつくのです。成功しやすいのです。

賢い経営者は、勝負時を見逃しません。タイミングと間合いをじっと見ています。伸びるコンサルタントは、自身のビジネスはもちろん、クライアントにも好機を逃すことなく導きます。体感的に知っているからです。

あなたのチャンス、好機がやってきています。大きく羽ばたくきっかけにできるかどうか、あなたの心が試されています。

次はあなたが活躍する番です!

著:五藤万晶

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