がんばれコンサルタント! 第521話:コンサルタントにおける逆算思考の重要性

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「ゴトウさん、コンサルタントとして独立しようと考えているんですが、タイミングを考えてまして…」── 昨年当社のセミナーにご参加いただいた方で、最近スポット相談で事務所にお越しになられた方のお言葉です。

何でも、長年勤めてきた会社での立場や、自分が抜けるとなるとその後釜はどうなるのかといったことを考えたりすると、これがかなり悩ましくて…とのこと。

実際、こうした悩みやご相談というのは結構多く、セミナー後にお越しいただいたり、グループコンサルティングの際にお話しいただりといったケースは珍しくありません。ただし、この手のご質問は「額面通りのご質問内容かどうかは…?」というのが当社の考えです。

もちろん、何もかも疑っている…などと申し上げるつもりは毛頭ありません。真面目な性格の方が大半なので、悶々と真剣に悩んでらっしゃるのだと本当に思います。

個人的にも同様のことで随分悩んだ記憶があります。どうしていいのやら分からないですし、これが正解といったものも当然ありません。だから悩むのです。

考えていることは「独立したい…ということとそれに対する不安」、この上に「自分が抜けたあとの体制は大丈夫だろうか?」「途中で抜け出したと後ろ指をさされないか?」といった想いが重なって、もう何がなんだか悩みがグルグルと回ってしまう…。。

独立されたことがある方なら、似たような感覚や悩みを持たれたことがきっとあると思います。これは転職のときとはまた違った悩みでしょう。なにせ独立ですから自分で商売を立ち上げていく訳で、ちょっと次元が違ってくる話です。

しかし、悩みが回って解決がつかないのにはもっと別の理由があります。それは、自分がもっともらしい理由でブレーキをかけていることに気づいていない…ということです。

「ブレーキなんてわざわざかけていない!」と声をあらげる人もいるでしょう。しかし、冷静に考えてみてほしいのですが、最初の「独立が上手くいくかどうか…」は純粋に悩む話であることは間違いありませんが、次の重なってでてきている「抜けた後は大丈夫か?」に対しては、これは自分が無意識にかけているブレーキに他ならないからです。

なぜこれが無意識のブレーキなのか…。もちろん「自分が抜けたあと…」というところまで考える姿勢は実に尊いことですし、とても立派なことです。しかし、「私は他人のために人生を捧げる」と宣言してその通りに滅私奉公しているのならともかく、自分が提供する労働の対価としてお金を得ている給与所得者に、会社の存続や後釜を考えたり用意したりする責任があるかと言えば、それは違うという話です。

反対に、人を雇って商売やビジネスを回しているのが経営者であり、この立場とは、仕組みをつくるのが仕事であり、誰かが病気したり辞めたりしたとしても、ビジネスが滞ることなく回って成長していけるように手を打つのが仕事ということです。そう、当たり前のことを申し上げています。

実際、ベンチャー企業や成長している会社では、人の出入りは多く、若くて元気な人材が多数入ってくる一方で、辞めていく人もたくさんいます。でも会社は誰かが辞めてもどんどん成長していきます。アメリカのIT企業などで、誰かが辞めたから停滞した…などといった話は、まず聞いたことがありません。ビジネスを本質的に考えるならあまりにも当然のことでしょう。

一方、傾いている会社の特徴の一つとして、経営者は経営者の仕事をせず、社員は社員で現状維持にひた走ったりします。残っている社員同士が相互監視的に「辞めるなよ」という空気をだしたり、逆に「辞める時は一緒に」という暗黙の契りのようなものが交錯したりします。

一人辞めると自分たちの仕事が大変になったり、余計に自分が辞めにくくなったり…といった理由がありますが、本質的なことで言えば、自分で自分の人生を変える勇気もなければ実際に行動することもしないというのが最大の理由です。要は他人のせいにして裏切ったら許さないぞ…と圧力をかけ、行動しない現状維持のために「問題のすり替え」をしているという訳です。

語弊を恐れずに申し上げれば、自分の人生を踏み出さなかったことを他人のせいにして誤魔化して生きる人たちの末路は、ただひたすら毎日を同じように過ごしながら棺桶に入るときに「いったい自分は何をしていたんだろう」と、行動しなかったことに対する強烈な後悔に終わることです。

もちろん、すべての人が行動的な人生観を持っている訳ではありませんし、穏やかに過ごしたいと言う人も多いでしょう。ですからこうした方々は、最初の独立するかどうか…ということで深く悩むこともありません。

やっかいなのは自分の気持ちに嘘があったり、どこか捻じ曲げている人たちです。そのままでいいなら問題ない話ですが、もしこれが嫌なら「自分の人生は自分でつかむ」という当たり前のことを前提に行動し始めることにつきます。ゴールや目標、中間点などを設定し、そこに到達するためにはどうするか…を必死に考えることです。

ビジネスでも人生でも当たり前ですが、逆算思考が行動と結果を生み出します。単にやりたいことだけを並べても、単に嫌なことからの脱出を考えても、では実際にどうするか…の段階になると最も重要な目標からの逆算がなければ、自分の不安を映し出した無意識のブレーキで誤魔化しを始めてしまうからです。

この逆算からの行動は、コンサルタント商売において極めて重要となります。クライアント企業の骨太な成長を実現していくためには、仕組み化や全循環のスパイラルづくりが欠かせず、それはまさに逆算思考からの一つ一つの打ち手であり、その応援に他ならないからです。

一つ一つ、必ずしも上手くいくことばかりではありません。しかし、行動や挑戦がない限り、目標に到達することは絶対にありません。そして最も重要なことは、自分の人生は自分のものにも関わらず、誰かが意見したり強制したりすることを、あなたが認めるかどうか…ということです。

失敗もしたけどやってやっぱり良かったと思うのか、やらなかったことにいちいち理由をつけて自分を誤魔化し続けながら生きるのか…。

逆算から考えれば、障壁の見え方も変わり、考え方も変わり、行動の仕方も変わります。
あなたは逆算思考で次の手を考え、行動していますか?

著:五藤万晶

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