がんばれコンサルタント! 第531話:コンサルタントが着目すべき「無意識的な自己保身」
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「ゴトウさん、先日クライアント先の経営会議に出たんですが、古参の取締役がかなり面倒で…」── 数年前から当社にお越しになっているお仲間が、個別のアドバンスコンサルティングに来られているときに出てきた話題の一つです。
なんでも、幹部だけが集まる会議において、いろいろな議題が出てくるたびに「もっともらしい意見」が出されるまではまだいいのですが、結果、毎度同じパターンで会議が終わっていく…とのこと。
もちろん良い意味でいっているのではなく、「何も決まらない」「何も変わらない」で会議が終わっていくというのです。
もっともらしい…意見によって、「簡単なことが複雑になったり」「面倒な雰囲気が出てブレーキがかかったり」、ときには「自分がやるといっていたはずなのに状況変化?によっていつの間にかうやむやになっていたり」…と、何もしないことが常態化していっている訳です。
古くて停滞気味の会社や、右肩下がりの会社に「あるある」の会議の情景と言えるかもしれませんが、業績は芳しくなくても、今すぐ潰れる…という危機感がないため、もはや体質的に「会議は何か意見やアイデアを言うための場」にしかすぎなくなっているのです。
ある大手会社に、業績回復のために入った人物が行った有名な話があります。経営陣に対して、「当社の問題点を教えてください」と会議冒頭で問うたところ、次々に「ここが、あそこが、あれが…」と出され、ひととおり出たあとに、「では、これを解決、実行指揮するのは誰ですか?」と問うたところ、会議室は静まり返った…というのです。
この静まり返った会議において、「これが、当社の本当の問題点です!」と喝破したそうですが、当然ながらこれは、大手企業だけの問題ではなく、中小零細、もっと言えば、一人でやっているビジネス、個人においてもまったく同じことが言えるでしょう。誰がいつやるの?…と。
人は誰でも「昨日より今日、今日より明日が良くなることを願う…」かと言えば、残念ながら皆がそう考えるとは限りません。一つ言えるのは、「自分にとって都合のいい状況が続く」ことを願うのです。
このため、経営者の中には「業績が上がれば皆の給料も上がるんだから、社員はがんばるはず…」と思う人も多いのですが、現実はそんな簡単な話ではなく、「できるだけ楽をして給料をもらいたい」…という人も少なからずいたりします。
特に、年齢も上がってきて、定年が指折りで数えられるくらいになっている人なら、この傾向は加速度的にひどくなることが多く、どれだけ誤魔化そうとしても、「もうすぐ定年なんだから、そんなにガツガツ仕事なんてしたくない」という本心が透けて見えたりします。
そう、それが顕著に表れるのが、会議における「何も決めないための発言」だったりする訳です。今さら余計なことはしたくなく、このまま定年までできるだけ楽に給料をもらいながら退職金をもらって…と「無意識的に考えている」行動なのです。
やっかいなのは、これを問い詰めても絶対に否定しますし、本人的にも無意識的…だったりするから始末に悪いのです。
では、この今はだらしのない人が、昔からそんな人だったのかと言えば、決してそうではなく、若くて働き盛りの頃にはガムシャラに働いていた…ということも少なくないでしょう。企業において上層部や取締役にあがるような人とは、大きな実績や成果を上げてきたからこそ…のポジションのはずだからです。
重要なことは、「人は変わってしまう」ということです。今考えていることや思っていることを、10年先、20年先…にも「同じベクトル、同じ熱量」でいられるかと言えば、決してそうではないのです。
一方で、10年経っても20年経っても、変わらず凄い情熱、エネルギーに満ち溢れている人たちもいます。その多くは、自ら事を興し、始め、展開している人たちです。いわゆる起業したり、ビジネスをしていたり、経営をしている人たちです。
なぜエネルギーが減衰しづらいか、理由は単純です。自らの意思と行動で、どれだけビジネスを伸ばしたり、やめる時期や終わりの時期を延ばしたり…も、実際に変えることが可能だからです。終着点を他人に決められておらず、自分が握っているからこそ、情熱的でいられるのです。
逆に言えば、定年などまだイメージすることができない若い人ほど、未来に対して情熱的に行動する可能性が高く、この人たちをどう経営に、ビジネスに活用できるかによって、その会社の業績が伸びるかどうかが決まってくる…という話です。
問題は、他人のことなら「あっ、この人もう終わりになってきている…」といったことは、言動一つで判るものですが、自分のこととなると、鏡をみればすぐに分かる外見とは違うため、何かのふっとしたきっかけでもない限り自己認識するのが難しいということです。
コンサルタントという立場を考えるとき、クライアント先の「無意識的な保身の人」をいかにさばくかはとても重要ですが、自らが無意識的な保身になっていれば、これは自分の人生に直結することですし、クライアント企業を伸ばすことは不可能になってしまいます。
あなたは、自分の積み重ねてきた知識や経験を、本当の意味で自分の人生に活かしていますか?
10年、20年先にも熱量高く、エネルギッシュに活動している姿をイメージできますか?
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