がんばれコンサルタント! 第551話:コンサルタントが押さえておくべき、人が自ら考えて行動するようになるための原理原則

●最新セミナー情報

大好評「コンサルタントのための5大戦略」セミナー11月、2025年1月(東京)…受付中。絶賛90回以上の開催。「オンデマンドWEBセミナー」は、深夜早朝も随時参加でき好評です。詳しくは「セミナー情報」を参照ください。

●好評書のご案内

コンサルタントのための“キラーコンテンツ”で稼ぐ法 〈新装版〉』『売れるコンサルタントになるための営業術〈新装版〉』、セミナー収録ダイジェスト判CD等を発売中。詳しくは、書籍・CDのご案内を参照下さい。

「ゴトウさん、お正月に実家に帰ったんですが、世の縮図を見たようでびっくりしたことがありましたよ!」── 新年早々、親しいコンサルタント仲間と打ち合わせをしていたときに出てきた言葉です。

年に数回、ご実家に顔をだされているそうですが、お正月のゆっくりした時間だからこそ分かったというか、見つかった?という出来事があったというのです。

何かというと、「大量のクスリ」が部屋の色々なところから出てきた…というもの。たまにテレビなどで老人の薬問題として取り上げられることがありますが、まさにその状況が実家でも起きていた…という話です。

歳をとってくると身体のあちこちに不具合が出るため、朝昼晩と色々なクスリを飲まれている方も多いものです。毎週〇曜日は何々の先生のところに行って、次は何とかの先生に行って…と、朝の診療開始時間前から並んで、さながら病院の待合室はサロンのよう…などと言うと叱られるかもしれませんが、実際よく耳にする話です。

処方してもらった薬を、きちんと飲んでいれば余るはずはないのですが、問題は、忘れたり面倒など、なんやかんやで余っている所に、しかも「またもらってきてしまう」という繰り返しで、気付けば部屋の至るところにクスリが…という状況が起きている点です。

面白いのは、「これ、自分が払った金額の5倍(2割負担の場合)とか、10倍(1割負担の場合)の金額が、税金で払われているんですよ。お子さんやお孫さんに全部回っていくんですよ。」と話をしても、「そうか~、それはもんだいだなぁ~」とは言っていても、全然実感を伴っていなさそう…ということ。

試しに、現在タダで打てているワクチンですが、これが自費になると概ね5千円とか7千円になりますけどどうですか? と聞いてみると分かりやすいでしょう。ちなみに冒頭のご老人に聞かれたそうですが、「えっ?そんなに高いんなら打たないよ!」と即答したというのです。

なんとも言えない感覚になりますが、世の中面白いもので、「自分事(ごと)にならない限り、真面目に考えもしなければ行動もしない」という恐ろしいまでもの現実があります。

会社においても、「今期の業績をあげるために…」と会議やら話し合いなどをどれだけしても、自分の事として認識できない限り、「分かっている」と口で言っているだけ…ということが起きてしまいます。理由は単純です。実害もなければまさに他人事だからです。

ではどうするか…。あくまでも仮定の話ですが、クスリの場合に同じ保険料率だとしても、「先に全額払ってからバックする」ということであれば、クスリの余剰の100%削減は不可能だとしても、大きく減らせることは間違いないでしょう。

これまた理由は単純です。目先、お金を払うために自分事ということを否応なく実感し、「もったいない」と思うからです。

たったそれだけ? と思う人もいるかもしれませんが、実際、ビジネスにおいても「自腹で勝負している人」と「他人のお金でやってる人」とでは、本気度も知恵の出し方のレベルも、まったく違ってくることはビジネスに携わる者であれば、多くの人が知る事実です。

社内で新事業を立ち上げるにしても、会社がお金を用意して担当者にハッパをかけてもなかなか上手く行かない…という話は山のようにあります。

社内事業の立ち上げの統計数字などは見つけようもないのですが、水面下で膨大な数の案件が試されていることを考えれば、わずかに表にでてくる失敗例も考慮して、恐らく10に1も上手く立ち上がっていないのが実際のところでしょう。下手するとさらに半分とか5分の1くらいかもしれません。

このことを考えるとき、起業の方がよほど分が良いことが分かります。まことしやかに言われる「企業の存続率は、10年で10社に1社」というのは、わざと脅かすための眉唾ものの話で、実際の数値としては、帝国データバンクの統計データでは、10年後の生存率は約70%、20年後でも約52%という数字が出ています。

ちなみに中小企業白書でも、ほぼ似たような数値がでているので、実際の存続率は意外にも結構高い…というのが本当のところでしょう。そう、ざっくり言えば10に7という数字です。

これが何を意味しているかと言えば、自分のお金で本気でやっている商売と、社内のお金で担当者がやっている商売。どちらが上手くいきやすいか…ということです。その通りに数字も物語っているに過ぎません。

世の中、「サラリーマン根性」などと揶揄する言葉ありますが、これは決してサラリーマンだけに当てはまる話でも何でもありません。「自分事に考えられない人が引き起こす無責任な所業」ということです。

残念ながら、現代の世の中を見回せば、ビジネスのみならず経済でも社会でも驚くほど他人事で論じられていることが多いことが分かります。

これをいかに自分事に考えられるようにするか。少なくともコンサルタントは、自らビジネスの主体者になるべきですし、自分でビジネスをつくって伸ばしていくことを知らない限り、経営者の気持ちを分かることや経営者に寄り添うことなど到底不可能…になることは明白でしょう。

あなたは、自分のビジネスはもちろんのこと、関わる経営に関して、自分事で考えられていますか?

著:五藤万晶

●コラムの更新をお知らせします!

コラムはいかがでしたか? 下記よりメールアドレスをご登録いただくと、更新時にご案内をお届けします(解除は随時可能です)。ぜひ、ご登録ください。

がんばれコンサルタント!- 無料メールマガジン登録 -


●好評セミナー開催中!

開催実績80回以上。売れるコンサルタントになるために、具体的にどう活動していけばいいのかを分かりやすく解説する実務セミナー。「まさに、眼からウロコ!」と絶賛。 詳細→ こちらを参照


●書籍、好評発売中!

『コンサルタントのための"キラーコンテンツ"で稼ぐ法〈新装版〉』

コこれまでに350人以上を直接指導し、年収3,000万円はもちろん、1億円プレーヤーも多数輩出してきた核心、「コンサルタントビジネス成功の本質」を説いた珠玉の名著、ロングセラー&シリーズ化に伴い待望の新装丁で発刊!。詳細→ こちらを参照