がんばれコンサルタント! 第562話:成功していく人としない人、後悔しないために必ず押さえておくべきこと

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「ゴトウさん、やっぱり悩んだときにはここに来た方がいいですね~」── 先般、次に行おうとしていることの内容で、ご相談にお越しになられた親しいコンサルタント仲間のお言葉です。

2、3年ほど前からうっすらと考えていることがあったそうですが、どうしても最後のカタチにする部分でひっかかる…。でもそれを無視して始めてしまうと危険な香りが…ということで、いつまでも悩んでいても何も進まないので…と、当社に足を運ばれたという話です。

お話を伺ってみると、要は従来からの仕事に加えて、もう一つ新しい仕事を加えたいという話なのですが、これがうまく連動しない、しっくりこない、何か「単に忙しくなるだけ?」という予感が…というもの。

なるほど…、ビジネスにおける「こんがらがり」が生じている状態と言えます。2つ目以降の仕事を加えていくとき、しっかりビジネスのモデルやカタチ、位置づけ…といったことを考えて整えていかないと、いわゆる「つじつまが合わない」とか「整合性が取れない」ということが起きてしまいます。

ちょっと整合性が取れない…くらいならと思う人もいるかもしれませんが、「元の仕事の足をひっぱってしまう」ということも実は珍しくありません。

こんなサービスを始めたら面白いかも? と気楽に始めたら、結構注文が入って喜んでいると、肝心の本業が減っていた…というパターンですが、こうなると「余計なことをした」訳で、自分で自分のビジネスの破壊をしているとさえ言えます。

2つめどころか自分はまだ1つ目だから…という人も多いかもしれませんが、1つ目の土台がそもそもあやふやだったり、勘違いして組み立てていたりすると、これまた「本来の力を全然発揮できない」ということが起きます。

簡単な話、自分はコンサルタントをやっているつもりでも、実は「コンサルティングビジネス」ではなく「実地トレーナー」とか「手続き業」になっていれば、当然望む報酬に手が届かないということが起きる訳です。

こうした方向性とか土台にかんすることは、「後になればなるほど修正が難しくなる」だけに、初期段階での調整や方向性の確実な決定は、極めて重要と言えます。

これはクライアント企業の指導においてもまったく同様で、戦略をまとめず場当たりで進めてしまうと大きな痛手を被ることも珍しくありません。世の中そんなに甘くなことは、今さら言うまでもないことでしょう。

しかし一方で「もっと重要なこと」があります。それは、「要はやったか、やってないのか?」ということです。どれだけ深く考え、完ぺきにまで練りに練った戦略があっても、実行しなければ1ミリも成果がでないのは、小学生でもわかる話です。

何を今さら…そんなことは分かっている! と聞こえてきそうですが、ちょっと考えてみるとき、「これからやらなくてはならないこと」に対しては、誰でも意識はあるものです。しかし、3年や5年といった時間軸で過去を振り返ったとき、「実際にやったことを列挙」してみれば、自らの行動がハッキリとしてきます。

「やる」というのは気持ちや願望ですが、「やったかどうか」は、結果です。そこには残酷なまでに自分がやってきたことが表れているだけに、思わず言い訳をたらたら…としたくなるという人も少なくないでしょう。

当社においても、「あれをする」「これをする!」みたいにいろいろ打ち上げてきましたが、実際に形になって残っているものは、その何分の1に過ぎず、振り返ってみるとき、思わず「痛たた・・・」となってしまいます。

もちろん、この「やったかどうか」だけを完璧にしたいがために、「そもそもできなさそうなことは言わない…」とすれば、確率は格段にあがる訳ですが、それでは間違いなく委縮するだけに、本末転倒になってしまいます。

ですから、ホラに近いくらいの夢を描いていることも良い面があります。それをどこかで「あ、これがまだできていない、あれもできていない」と厳かに自己判断し、「是が非でも実現してやるぞ!」と自らを発奮させていくことが大切と言えるでしょう。

その行動の積み重ねが、結果を少しずつ変えていくわけで、要は、「やったのか? やっていないのか?」を自らに問うてみることこそ重要ということです。

これは、他者をみるときも同じです。本当に口だけの人か、少しずつ実現していっている人なのか、会社でも同様に適当にやっているだけの会社なのか、確実に実現させていっている会社なのか…。

3年経っても、5年経っても、もっと言えば10経っても…、ちっとも変っていないとなれば、これは結局「自己確認」をしていないとしか言えない訳です。その結果何が起きるかといえば、「深い後悔」です。

あれもやれなかった、これもやれなかった…と悔いるのが嫌な人ほど、初期の方向性や戦略に時間をかけてしっかりまとめながら、確実に一手一手を打って、成果につなげていっているのです。

あなたは、しっかり考え、戦略を整えながら、行動を起こしていっていますか?

著:五藤万晶

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