がんばれコンサルタント! 第582話:なぜ、考えていることをカタチにしなくてはならないのか?

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「ゴトウさん、考えていることを具体的にカタチにするのは本当に重要ですね…」── 先日、親しいコンサルタント仲間の方と、暑気払いで一杯やっていたときに出てきた話題の一つです。

なんでも、既存のクライアント先から、新しいプロジェクトが途中で遅々として進まずに困った状態になっているので助けてほしい…と依頼がきたそうで、さっそくプロジェクトに加わって色々と調べてみると、とん挫している原因は、「カタチにする重要性」をそもそも理解していない…ということが分かったとのこと。

要は、「具体的なイメージや表現が決まっていない」のに、進行スケジュールだけ立派に作成して、そのとおりに進めようとしているけど上手くいかない…という話です。

冷静に考えれば誰でも分かるレベルの話です。最終的な出来上がり図が決まっていないのに、作業だけ進めようとしても何をつくればいいのかあやふやなので、上手くいくはずがない…のは当然のことです。

ずいぶん程度の低いことを…と思う人も多いかもしれません。しかし、「慣れ親しんだ仕事」や「パターン化した業務」、「勝手にそうだと思い込んでいる仕事」…といった罠で、最終的なイメージやカタチというものを勘違いしているケースというのは、決して少なくないのが実情です。

実際、我々コンサルタント商売の場合でも、「どうやってやっていくのか?」という全体像のイメージや、そもそも「自分のビジネスを回す方法、カタチ」というものを、しっかり理解せずに、「なんとかなるでしょう」と始めてしまって途中で苦戦している人からのご相談も、当社はよく受けています。それだけ多いということに他なりません。

なぜ、こうしたことが起きのか…と言えば、「ゼロから1」の部分を、多くの人は経験せずに過ごしてきているから…というのが大きな理由の一つです。

会社に入ってお勤めをされてきた人が大半になりますが、その会社という器は、これまでに多くの人が関わってきて現在のカタチになっており、それまでに実に多くの努力や工夫がなされ、様々に「目に見えるビジネス」を行えるようになってきています。

例えば、たかがメニュー一つと思う人も多いかもしれませんが、メニューづくりも極めて重要な「カタチ」の一つです。これがなければ、そもそも何を売っているのか、理解するのが困難だからです。特に、具体的な物体や形が無い商売においては、メニューは超がつく重要性を持ちます。

しかも、そのメニューとは、実際に自分のビジネスにおいて提供が可能で、品質的に高度に安定していることが条件です。

造れもしない製品を造れると掲げたらどうなるか? 実際にはできないのにメニューには載せているとしたらどうなるか? そんなメニューに掲示すれば、購入者は「なんだこれ?」と思うに違いないでしょう。

たかがメニューでも、特にコンサルタント商売においては超がつく重要事です。しかし、結構な確率で「たかが…」と適当なもので済まそうとしている人も数多く見受けます。大丈夫ですか?と思わず心配してしまいますが…。

逆に言えば、その「たかが」すら用意せずに商売を始めようとする人もいます。「考えていることを具現化する」そもそもの第一歩ができずして、一体何を指導するのか?という話です。「ビジネスは、考えていることやアイデアを具現化してナンボ」だからです。

以前、ある新聞に、「自分は50年前にコンビニのアイデアを持っていた!」と自慢げ?に投稿欄に掲載されているものがありましたが、親しい仲間と酒の場で笑い話の一つとして出てきたのならともかく、まともな商売人の感覚で言えば、「失笑」以外の何物でもないでしょう。

「だから何?」「結局何もやらなかったんでしょ?」「やらなかった負け犬の遠吠え?」…といった声が聞こえてくるかもしれません。そう、具体的にカタチにしなければ、単に考えていた…とか思っていた、知っていた…といったところで、まったく無に等しいからです。

特許や実用新案も、実際にアイデアや考えを紙に落として申請しなければ、何も効力を発揮することはありません。

カタチがすでに用意されているところで長らくお勤めしていると、カタチをつくることの重要性に気づかないどころか、そもそも何かをやるのに、「カタチにする」ことが必要ということに気づかないことさえあります。

我々の商売は何なのか…と問われたとき、よく「お手伝い」といった言葉を使う人が多いのですが、これをもう一歩突っ込んで問う時、つまり「そのお手伝いとは、具体的に何ですか?」と聞かれて、何と答えるのか…。

当社が、クライアント先に「仕組みをつくるお手伝い」だと常々申し上げてきているのは、カタチにすることへのこだわりでもあります。あなたの夢や希望は、どんなイメージですか? どういう段階を経て実現していきますか? そのためには何が必要ですか?

クライアント企業に提供するときにも同様です。コンサルタントが具体的にお手伝いを実行しようとするとき、カタチ化のノウハウを知らずして何かを支援しようとするのは、言葉は悪いですが、「これまでにやってきたことの焼き直しに過ぎない」と思ったほうがいいでしょう。

「この道一筋で20年やってきました」と、ご相談に来られた方がいます。その方は、長い間ビジネスのアイディアや戦略を考え続けてきたものの、それを具体的な形にすることができずに悩まれていました。

しかも、自己流+よくわかっていない人への相談…という間違いで、あわや一介のトレーナーのような仕事をしそうになっていたのです。それはそれでも良いでしょ、という考えもあるでしょう。しかし、いま彼はその20年かけて培った知識やノウハウを本当の意味で活かして、コンサルタント商売として開花するところまで来ました。当社にお越しになって「カタチ」にされたからです。

考えていることをカタチにすることの重要性は、単にアイディアを形にするだけでなく、それを通じてビジネスに変えていける大きなメリットがあります。考えを形にするスキルを磨くことで、ビジネスの成功を手にすることができます。

あなたは、アイデアや考えをカタチに変えていっていますか?

著:五藤万晶

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