がんばれコンサルタント! 第585話:「そんなに儲かるなら自分でやればいい」は本当に正しいのか?

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「ゴトウさん、コンサルタントをやっていると言うと、“そんなに儲かるなら自分でやればいいだろう”みたいな批判を受けることがあるんですが、これどう思いますか?」── 昨年コンサルタント起業をされたお仲間と、一杯やっていた時にでてきた話題の一つです。

なるほど、「コンサルタントは胡散(うさん)臭い」とか「口ばっかり」…という、そういうイメージが世の中的にはありますから、「こうすれば業績あがりますよ」とか「上手くいきますよ」…と語ったとしても、「信じられない…」「そんなのは嘘だ!」と思われてしまうことに起因するのでしょう。

ちなみに、自分で言うのも何ですが、このような「コンサルティング商売専門のコンサルタント」なる仕事をしていても、どこかのビジネスパーティーなどで初めて会った人と名刺交換して、その人の肩書が「コンサルタント」なんて書かれていたら、アヤシイ…と思ってしまうかもしれません。

とりあえず肩書にコンサルタントと書いているだけで、その人の実態も知りませんし、本当に仕事をしているかどうかも分からないのですから、まあスミマセンが、すぐには信用できなくてもしょうがないでしょう。

笑いごとではなく、感覚的にそう思ってしまうのですから仕方がないとしか言いようがないのですが、恐らく、世の中で最もコンサルタントという職業の人と接する機会が多く、また関わってきたことがある内の一人だと思いますが、それでも「コンサルタントって怪しい」と思ったりするのですから、一般の人が「アヤシイ」とか、「胡散臭い」と思うのは、それはある意味「至極当然」なのです。

その思考回路で行けば、疑っているのですから「そんなに儲かるなら自分でやればいい」となるのでしょう。実際、このフレーズとそっくりなことを、「この株は儲かるから」と、強引に薦めてくる営業電話の相手に言い返したことがあります。きっとそのような気分なんでしょう。

ですから、「そんなに儲かるなら…」と言いたい人の気持ちはよく分かります。そのとおりと言ってもいいです。ですから、親しいコンサルタント仲間の間では、「実際に、その通りに近づいていっている」のも事実です。

近づいていっている…というのは、「自分も実際にやるようになる」ということです。当たり前でしょう、「儲かるとか、上手くいくってわかっている」のだから、自分もその通りやる訳です。実にシンプルな話です。

もちろん全員が全員ではありません。向き不向きというものがありますし、好き嫌いということもあります。皆が経営者を目指すかと言えば、気楽なポジションがいい…という人もいます。

選手としてはそれほど活躍しなかった人が、コーチや監督になってチームを率いて大きな成果を上げる人がいたり、試合では全然勝てないけれど、教えるのは滅茶苦茶に上手いという人もいます。

研究が得意で世界レベルの発明をしたとしても、それを世界的な商売につなげられるかどうかは別問題ですし、営業や販売は大の得意でも組織の論理や部下指導は大の苦手…という人もいます。

人を集めて上手に用いてビジネスを成長させていくことに長けている人が、現場実務に強いとは限りませんし、下手すればメール一つまともに打てなかったりすることもあります。独特の調和や安定した商売は得意でも、新しい事についていくのが苦手…という社長さんもいます。

大事なことは、単純に物を買えば手に入るという話ならともかく、様々な人が絡み合って大きな複合体としてはじめて成果が出せる仕事やビジネス、プロスポーツ、共同体的なものの場合、自ずと「専門性」というものが必要となり、それが重要となってくる…ということです。

この理屈が分かっていないと、万能型を良しと考えたりします。もちろん万能な人などいませんし、自分一人だと、何でもかんでも一人でやろうとしたりします。結果は全部人並みになりかねませんし、得意なことをやらないで不得意なことをたくさんやれば、全部が人並み以下にさえなってしまいます。

そういう人並みな人たちが100人集まって会社をやろうとしても、良いも悪いも「何も特技も特徴もない」集団になってしまいます。その結果がどうなるか…は、言わずもがなでしょう。

世の中、とがった専門性は極めて重要ですし、それこそが真に成長を考えるビジネスにおいて必要とされます。もしあなたが、周囲に比べてちょっと得意…と思えることがあり、周囲からも一目置かれていることがあったとすれば、「それを上手に活かして仕事をしたい」と思うはずです。

「そんなに上手なら経営やればいい」と言われても、「いや、自分が得意なのは〇〇で、経営やりたいのとは違う…」と思うはずです。それこそ当然でしょう。優れた専門性と、経営をやるというのは次元が違うのですから、そうした違いも分からずに言いがかりを言ってきている…という話なのです。

一方で、前述のとおり「だんだん自分でもやるようになってくる…」という人もいます。言われなくても「そんなに儲かるから、自分でもやっています」という話です。

これは、コンサルタント商売において、しっかり仕事をして稼げるようなると、当然ながら「軍資金」も貯まっています。そのうえで、自分の眼鏡で「コンサルタント(他人)の目利きもできるようになる」ことで実現します。

要は、自分が手にした軍資金を元にビジネスを展開し、その大事な仕組みづくりは自分の得意分野を活かしてつくり、さらに他の優れたコンサルタントも活用して必要な仕組みをつくりながら、ビジネスを成長させていく…ということです。

少なくとも、親しいコンサルタント仲間の中には、実際に「そんなに儲かるから自分でも…」を行っている人がいます。選手として活躍し、コーチや監督としても活躍する人ということです。複数の事業で、オーナー業に成長していく人もいます。おカネとヒトとノウハウの用い方を揃えていくことで、実現していく世界です。

何が正解かは、その人それぞれです。他人がどうこういう話ではありません。しかし、自分の得意なことを真に活かして、いい塩梅(あんばい)で好きなポジションで仕事ができるのは、コンサルタント商売の素晴らしい魅力の一つと言えるでしょう。

「そんなに儲かるなら自分で…」と言ってきた人は、ドヤ顔で決め台詞を放ったつもりかどうかはしりませんが、世の中あまり物を知らずにイキッてると、恥をさらすことになるのは覚えておいた方がいいでしょう。

経営者からすれば、専門性がある人の登用は、事業を成長させる上で極めて重要な実務であり、その判断、採用の可否、決断こそが責務なのです。何から何まで自分でやっていたら零細企業からの脱出は不可能になりますし、「計画やプラン」に対して「それが良いというなら君が社長になって…」と言い返すとしたら、当然ながら社長失格なことくらい、まともな経営者なら誰でも分かっていることだからです。

あなたが、これまでに培ってきた知識や経験・ノウハウ…などを活かして、報われる報酬を得ながら仕事がしたい…。その具体的な形が「コンサルタント」であり、「コンサルティング商売」なのです。

あなたは、自分の得意なことを元に、夢を叶える道を歩もうとしていますか?

著:五藤万晶

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