がんばれコンサルタント! 第589話:コンサルタントが、起業したときに絶対に確認すべき経営の条件
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「ゴトウさん、進めていくにあたってちょっと気になる点がありまして…」── 先日、現在のご自身の状況を変えるべく、当社にご相談にお越しになられた方が、おもむろに口にされた一言です。
なんでも、数年前からコンサルティングのご商売を開始していたそうですが、特にコロナ以降において、クライアントの探し方やご契約方法、さらにはコンサルティングのすすめ方…などにおいて疑問をいだくようになったとのこと。
きっかけは、クライアント企業の経営者の交代により契約が終了したことが大きく、新規受注のために動こうとしたとき、自社の商売の問題点の数々に気づいた…のだとか。
実は、こうした何かのビジネス上のことや、プライベートのことでも、現在の自分の置かれていることに対して大きな影響を及ぼすことが起きた際、連鎖的に様々な問題に気づかされることがあります。
この機会に、体制の立て直しとコンサルティングの体系化をはかるべく…ということでお越しになられた訳ですが、色々とお話を伺っている中で、とにもかくにもまず、最も重要な問題に対処しなければならないことをお伝えすることに…。やけにおかしく、気になる点だったからです。
何が気になったかと言えば…、ズバリ、「おかしな条件下で戦っていないか?」というものです。起業して商売繁盛のために知恵をだし、努力を重ねてきたはずですが、それは、まっとうな条件下でやれていますか? という話です。
まっとうな条件下でなければ、人は知らず知らずのうちに、アクセルを少し緩めたり無意識のブレーキを踏んだりしてしまうからです。
怖いのは、そもそもそうした不平等条約のような条件下でやっている…ということに、気付いていないという人が世の中には多く、しかも、勤め人の時ならいざしらず、独立起業していても気づいていない人が少なくないのです。
断っておきますが、ここで申し上げている「まっとうな条件」というのは、何か法律的なこととか、妙な制度上のことなどを言っている訳ではありません。あくまでも一般常識の範囲のことであり、指摘されたとしても「何が悪いんですか?」くらいに思われる人が大半だったりします。
実際、冒頭の方の場合も、当社から見れば問題のある条件下でも、起業して数年間やってこられている訳ですから、傍からすれば「何が悪いんですか?」という話です。
しかし、近視眼的には問題がないことでも、ジワジワと確実に大きな問題になってきます。それが、「ビジネスにおける発想や努力は、権限と責任という対のセットによってのみ本領が発揮される」という点です。
ビジネスを成長させていくためには、様々な知識やアイデアの上に、「膨大な努力」が必ずといっていいほど必要になります。単にアイデアを出しただけでビジネスが成功するということは、少なくとも当社の知る限り、ただの一例もありません。
むしろ、素晴らしい知識やアイデアなのに、努力や工夫が足らず、あきらめてこの世から消えていった例ならいくらでも出せるでしょうし、皆が知っていることに違いありません。どんなに素晴らしい原石があっても、それを磨いて売っていく工夫と努力がなければ世に光輝くことはないのです。
重要なことは、この工夫や努力は「誰がそのエネルギーを出すのか?」という点です。創業経営者が、なぜ狂ったように寝食を忘れて頑張って働いたのか…、あきらめずに努力を重ねたのか…と訊かれたとき、勤めている人には一生理解できない世界があったりします。
経営というものを株主やステークホルダー、社会的正義や共生…といったところから考える大きな企業ならいざしらず、ゼロから1をつくっていくような小さな泥臭い商売の場合、創業者すなわち自分自身がエネルギー源のすべてであり、未来にどれだけ投じられるかもすべて自分次第…というのが偽らざる現実です。
この現実を厳かに考えるとき、すべての権限と責任がセットになって掌握できていなければ、自社の未来に対して寝食を忘れた努力などできるはずがない…ということです。やってもやらなくても、給料は対して変わらないとしたら、努力はしても寝食を忘れるほどのレベルのことは決してしない…ということです。
実に当たり前の話です。しかし、「自分が努力しても、実入りが10倍になることはない」とか、「努力せず会社が成長しなくても困らない人が関わっている」とか、「立場的にはトップだが分配などは別…」といった社長も実際にいます。
起業しても本当の意味でのビジネス決裁権を握っていない場合、「その当事者になったときエネルギーを100%出してがんばれるか?」ということです。その答えは言うまでもないでしょう。
冒頭の方の場合にも、詳細は避けますが、創業当時は良かれと思ってやっていたことが、いつしか見えない足枷になっていたのです。根本的に危うい判断をしていたのが、この機になって出てきた訳で、それが分かったことは、将来を考えれば、ある意味ラッキーとも言えるでしょう。
こうした理屈を自分自身が体感し、理解できていないと、どこかで習ってきたような綺麗ごとを社長に言って失笑を買うことになります。事実、守られている立場で肩書だけコンサルタント…などと言う人の場合、身体を張って商売している人の感覚など分かるはずもなく、言う事なすことサラリーマンになってしまうからです。
ビジネスを展開するとき、つぶれにく体制をとることや、安定した体制にすることは、ほとんど海から陸にあがろうとするくらい本能的にやろうとします。しかし、自分の限られたエネルギーをどれだけ100%開放して使えるようにするか、寝食を忘れてしかも楽しく活動できるようにするかは、もっと重要ということです。
あなたは、自分のビジネスに寝食を忘れて没頭できますか?
本気のあなたの挑戦を力強く応援します!
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