がんばれコンサルタント! 第609号:コンサルタントが押さえておくべき、ビジネスにおける「イメージ」の重要性

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「ゴトウさん、お陰様で少しずつですが、商売がカタチになって見えてくるようになりました…」── ある案件がらみでコンサルタント仲間の方と、一杯やっていた時にでてきたお言葉です。

コンサルタントとして既に5年以上やられていた方ですが、「何か自分の仕事がまだフワッとしている気がする…」とのことで、当社にご相談にお越しになられた方です。

フワッとしている…という理由はいくつかあるかもしれませんが、一番の理由は「本人的に自分がやっているビジネスのイメージをつかめていない」というのがあります。

「5年もやっていたのなら、まさかそんなことはないでしょう!」といった声が聞こえてきそうです。そう、他人の商売ならいざ知らず、自分がやっている商売のことです。何をやっているのか今一つ分からずに…なんてことは考え難いと言うのも分かります。

しかし、実際ご相談にお越しになられる方で言えば、「自分が何の仕事をしているのか、いまだに今一つよくわかっていない…」という方は、決して少なくありません。コンサルタント商売は、他社のご指導がもっぱらなのですから余計に悩ましい訳です。

自分がやっている商売であっても、それがどんな商売なのかが本当に分かっているかどうかは極めて重要です。「自分のビジネスの操り方」がまるで変ってくるからです。

根本的なことで言えば、自分の商売は「一体何を売っているのか?」「どうやって回してお金を得ているのか?」「どうやって成長や繁盛させればいいのか?」といったことに対して、具体的な方策やイメージが見えているか…という話です。

中でも、映像的にイメージで捉えられているか…は極めて重要です。なぜなら、世の中的には「ウチのビジネスモデルは…」とか「コンテンツマネジメントで…」「キャッシュポイントは…」といった、どこか斜に構えた言葉で言われることが多いのですが、そうした言葉でどれだけ語ったところで商売のイメージが無ければ、言葉は悪いですが「単なる坊やの言葉遊び」に過ぎなくなるからです。

実際、ビジネスを大きく伸ばしていく人と、低空飛行を続ける人、もっと言えば「いつかやる!」と言いながらいつまでも飛び出さずに口だけの人…とを比べれば、自分の中で描いているイメージの鮮明度が驚くほど違うのに気づかされると思います。

なぜ他人の頭の中のことなのに分かるのか…。理由は簡単です。ほんの少しでも訊いてみればいいのです。頭の中にイメージを創れている人は、それを実に分かりやすく「自分の言葉」で説明してくれます。当然ながら、様々な言い換えもしてくれます。

見えているのだから、違う角度からの表現を好きなように言えます。質問者のレベルに応じて表現することも容易いことです。

一方で、分かったフリをして、他人から借りてきたりパクった言葉で誤魔化している人の場合、当然ながら、借りてきた言葉でしか説明できず、さながら「どこかに書いてある文章を読み上げて返答する」恰好になったりします。

ちょっと違った質問をされても返答に苦慮しますし、イメージがあると言っても、それは「霧がかった平面的な映像」しかないことが大半です。借り物の場合の特徴です。

これらは、自分の経験などを元に、自分の頭で必死に考え、うみだしたものでなければ「立体的に自由に動かせるイメージ像」にすることが難しいからですが、それは抽象度の理解の差にもつながってきます。

興味深いのは、一般に「イメージ」と表現するとき、それは現実世界の写真や動画的なものが想起されることが大半ですが、「ビジネスにおける具現化やイメージ」の場合は、それは「独特な抽象概念」のことが多く、ビジネスを成功させている経営者ほど、この抽象度が高い傾向があるという点です。

この差がビジネスにおいては致命的な差をつけていくことになります。

片やイメージが希薄のまま、「言われたことをする」「とにかく舞い込んだ仕事をこなす」…といったことを続けて、片や自らのビジネスを体系化して「自分が積み重ねてきた知識や経験を元にした独自のビジネスを展開する」…としたら、数年たったとき、もっと言えば10年経ったときどうなるのか…という話です。

自分のビジネスをしっかりとしたイメージで捉えられるようにするためには、自分が何を商売にしているのか、何を売って何をやっていこうとしているのか…といった最も基本的な部分をしっかり定める、整えることが重要です。

その上で、目指すべき方向性を具体的に定めて実行いく…ということで始めて見えてくるようになります。

コンサルタント商売で言えば、最も重要な「独自のコンサルティング」の体系化は避けてとおれません。自分の頭で考え抜いて、すべて自分の言葉で説明できるようにならなければ、自分のコンサルティングを武器にして振り回すことなどとてもできないからです。

一方で、この自らの武器を手にしたとき、自ずとみずから行っているビジネスが、自分独自の概念でしっかりと映像的に捉えられるようになります。この差が大きく出るのです。

優れたコンサルタントは、クライアント企業をみるとき、イメージで捉えることができます。当然ながらその判断力は恐ろしく速く、そして正確です。自分のコンサルティングを体系化したからこそ得た能力とも言えるでしょう。

あなたは、自分のビジネスをイメージで捉えることができていますか?
世のビジネスをイメージで捉えることができますか?

 

 

著:五藤万晶

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