がんばれコンサルタント! 第621号:コンサルタントが絶対に押さえておくべき「お伺い癖」が招くこと

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「ゴトウさん、先日クライアント先の社長さんに、ある案件で決断してもらうのに本当に苦労しましたよ…」── 親しいコンサルタント仲間と、暑くもなく寒くもない絶好の季節の一杯を楽しんでいた時に出てきたお言葉です。

なんでも、大事な施策の実施判断について社長さんに何度かせっついたそうですが、どうにも決めきれない様子で、ずるずる…と時間だけが無駄に過ぎてしまったとのこと。その結果、タイミングをかなり逸してしまったために、その挽回に随分苦労した…というのです。

何ともモッタイナイ話です。タラレバ…かもしれませんが、さっさとやっていれば「挽回の苦労など無用」で、そもそも「無駄にした時間も不要」だった訳ですが、もちろん、タラレバの話なので、「じっくり考えたからこそ、失敗せずに済んだんだ!」と言われるかもしれません。

世の中、まったく同じ状況下でやり直すことは不可能なので、実際のところどうなのか悩ましいことはありますが、こうした判断事を考えるとき、押さえておくべき重要なポイントがあります。

それは、「決定するクセをつけているか?」という点です。単純な話、「自分でいつまでに決める」と考えているかどうか…という話です。

この手の話をすると、不思議なくらいに「決めなくちゃいけないことくらい分かってる!」と反論してくる人がでてきます。

しかし、言葉遊びに聞こえるかもしれませんが、「決めなくてはならない…」とかそういうことではなく、「決めているかどうか?」という話です。

誰でも、「決めなくてはならない」ことくらい分かっています。しかし一方で、「時間オーバー」になっている現実があったりします。

なぜそうなったかと訊いてみると、「時間が足りなかった」「判断材料が足りない」「意見がまとまらなかった」「もっと良い判断があるはず」「突発的なことが起きて」…などといった言葉が、反論的にかえってきたりします。

もちろん本当にそういう理由があったのでしょう。様々な障害があれば事が進まないのも無理はないかもしれません。しかし、果たして本当にそうでしょうか? 

ランチに何を食べるのか、「今日は何にしようかな~」とアレコレ決められない~と悩んでいる話ならいざ知らず、ビジネスにおいて「どうしよう…」と決められない人達には、ある種の共通点があります。

それは、「他人に判断結果や判断そのものを訊こうとする」という点です。答えを訊いてそれを自分の答えとして使おうとするため、答えなき問題や答えを訊けない状況下になると、ほとんど思考停止的にバンザイ状態になることが多いのです。

そんな訳ないでしょう…と言ってくる人がいますが、そういう人を連れて5,6人で居酒屋に行って皆の分を注文してくださいと言うと、「えっ?」という顔になったりします。

もちろん、ビジネスの大事なことを決める話と居酒屋で注文する話とでは、月とスッポンの違いがあります。

しかし、「●●とか好きな人いますか? □□だと嫌いな人は…えっと…。」とか、「△△は何皿必要ですか?」、「飲み物欲しいの順番に聞いていきますね」…など、宴会慣れしている人からすれば「何やってるの、早く決めてよ」と思われるようなじれったい動きが目についたりするのです。

理由は簡単です。「決める役にありながらお伺いしている」からです。スパスパ決めていって、足りない分や他に必要な分があれば、後から対処すればいいだけの話ですが、お伺いするクセがどっぷり染みついてしまっていると、何か一つ決めるのにも「〇〇でいいですか?」と、さながら召使いのように、いちいち人にOKをもらわないと動けない身体になっていたりするのです。

この手の人のやっかいなのは、「自分で自分のお伺いグセに気づいていない」という点です。下手すれば、「勝手に決めるのは傲慢だ」とか、「人によって好みが…」、「昔からそうするのがマナーだと思っている」…など、立派な?言い訳が返ってきたりします。

重要なことは、「自分がどんな立場にあるのか?」です。「決定する立場」にあるとき、それは、いかなる理由があろうとも、決定しなくてはならないのです。語弊を恐れずに申し上げれば、砲弾飛び交う戦時下において判断できないのは死を意味するのと同じように、「決定しないのは無能の現れ」ということを意味する訳です。

振り返って、何かを決定・判断・決断しようとするとき、「他人の意見を参考にしよう」、「判断材料が乏しいから決断できない」、「まだ決めるには時期尚早…」といったことをしていないか…ということです。

他人や知者に訊くべきは、答えではなく、「判断の方法」や「どう考えたか」といったことであり、材料に関しては「期限までに材料が揃いつくすことなどあり得ず」、「いつでも決めるにはすでに遅いくらい」なのが現実なのです。

こうした現実を厳かに考えるとき、お伺いグセからの脱却は、現況の打破とビジネスの骨太な成長に必須ということが分かります。

何かを得たいなら挑戦する。挑戦するなら決断をする。この当たり前のことをすることで、あなたの未来が大きく拓けていくのです。

あなたは、自ら考えて自ら決定し、道を拓いていっていますか? ビジネスを成長させていっていますか?

 

 

著:五藤万晶

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