がんばれコンサルタント! 第658号:コンサルタントが必ず覚えておくべき、「〇〇とハサミは使いよう」の原則

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「ゴトウさん、起業するのに勉強って必要かどうか訊かれたらどうしますか?」── 先日、コンサルタント仲間と一杯やっていたときに、賑やかになってきた時に出てきた話題の一つです。

なんでも、自分が独立前にいた会社の後輩で、起業を考えている人がいるそうで、「成功するためには、何を勉強すればいいですか?」と尋ねられた…のだとか。

なるほど、ある意味、なかなか答えるのが「ややこしい?」話題の一つかもしれません。巷には「起業スクール」なるものもよく見かけるようになりましたし、「経営を学ぶことが成功の鍵」などという話は昔からよく耳にすることがあると思います。

また、「人生、死ぬまで学び続けることが大事」といった言葉も、誰もが一度は目にしたことがあるに違いありません。そういった意味では、学びや勉強といったことはとても重要で、起業やビジネスにおいても同様のことが言えるに違いないでしょう。

しかし一点、冷静に考えるべきことがあります。「勉強や学びは大事」と言っているが、その言葉・単語を、人によってまるで違う意味で使っている可能性があるという点です。ここを正しく理解しないと、とんでもなく見当違いなことになりかねないのです。

語弊を恐れずに申し上げれば、「起業を勉強する」「経営を勉強する」という発想自体が、かなりズレていると思ったほうがいいと当社では申し上げています。なぜなら、ビジネスというのは「学びの対象」ではなく、「実行の対象」だからです。

趣味のことなら、学ぼうが学問的に探求しようが好きにすればいいでしょう。しかし、商売やビジネスとなれば、そこには「お客様」が存在し、商品やサービスを提供して対価を得るということが発生します。

逆に言えば、この「対価」を得られない、対価でやっていけない状態であれば、ビジネスとして成立していない訳で、それは娯楽や趣味、もっと言えば道楽だと断じられても甘んじて受け入れるしかないのが現実です。

この当たり前のことを前提にするとき、「自分の商売」「自分のビジネス」が無い、または確立していない状態で、学校の勉強がごとく「ビジネスを勉強する…」として一体全体、漠然と何を学ぼうというのか…という話です。

漠然と知識をつけたから商売ができるようになる…とでも思っているなら、頭の中はお花畑と言わざるを得ないからです。会社の中で出世するために、何かの試験を受けるというのと訳が違うのです。

しかし現実は変わりません。下手に「ビジネスを勉強」「経営を勉強」したつもりになって、実際に始めようとしたとき、それらが「驚くほど無力」なことに気づかされることです。実際、「決算書を読める」「経営分析ができる」「計画が立てられる」…といったことと、「自分の商売の注文が取れる」ということとは、恐ろしいまでにも無関係だからです。

誰かにお客さんを流してもらわなければ存続ができない状態を、ビジネスとして成立していると言えるのかどうか…。小学生でもわかる話です。

ビジネスを教えてくれるところで、果たしてこのような程度の低い話が出てくるのかどうかは知りませんが、商売やビジネスを実際に行っている方々からすれば、「それは危険!」と瞬時に察するに違いありません。そして、どうすればいいのか、必死に考えながら行動に移していくでしょう。

重要なことは、ビジネスや商売始めるための道具や武器、そして「状態づくり」が絶対的に先だということです。自分が何のビジネスをするのか、そのための道具や武器を揃える。そのために必要なことは何か…という話です。重要なのは「目的」なのです。

目的がなければ、どれだけ時間をかけて学んでも、それは単なる無駄な知識に過ぎません。ハサミの使い方を学んでも、何を切るのか自分でも分からないとしたらどうなるか。もっと言えば、いくら高性能のハサミを手にしたところで、何を切るのか決まっていなければ、ただの鉄の塊を手にしているのと同じです。

「英語を勉強しています!」と言う人がいますが、「何のために?」と聞くと「なんとなく必要だと思って」とか、「できたほうがいい気がする」といった曖昧な答えを言う人がいたりします。もちろん、何度も言っているように趣味ならまったく問題ありません。

一方で、「海外のクライアントと直接交渉するため」といった明確な目的を持っている人は、実に短期間で「文法も発音もかなり滅茶苦茶でも、とにかく交渉で使える英会話」を習得したりします。そう、自分のビジネスがあり、そしてクライアント開拓のためなので、それが実現すればいい訳です。

コンサルタントになって自分の積み重ねてきたことを活かしたい…。もしそれを本当に願うとしたら、必要なことは、コンサルティングを体系化して自分の商売を確立させていくことです。道具をつくることです。武器をつくることに尽きます。当社は、そのお手伝いならできます。

あなたは、自分の道具を持っていますか? 商売を確立させていますか?

著:五藤万晶

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