がんばれコンサルタント! 第89話:コンサルタントのエネルギーと時間の使い方

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第89話:コンサルタントのエネルギーと時間の使い方

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 「いま、フェイスブックでコラム的なものを書いているんですが、ゴトウさん、僕のコラムをどう思いますか?」── 先日、都内のあるレストランで飲んでいた時にいただいたメンバーの方からのご質問です。

 専門コンサルティングを行う企業やコンサルタントにとって、そのコンサルティングに関する情報発信をするということは、そのコンサルティング業が成功するかどうかを分けてしまうほど重要な事と言えます。なぜなら、無形のコンサルティングを見込み客に知ってもらうための唯一かつ最強の方法だからです。

 言うまでもなく、コンサルティング業には多店展開するお店もなければ、全国あまねく置いてもらう商品もありません。要するに、売れてきた後ならともかく、最初はみずからの情報発信以外に、自分のコンサルティングを知ってもらう方法はない、ということなのです。

 情報発信と一口に言っても、さまざまなものがあります。ブログやフェイスブックなどで記すコラムのようなものから、自分のコンサルティングの考えをまとめた小冊子、またセミナーや講演会をなどを通じてアピールすることや、書籍を出版することなど、実に様々です。

 ビジネス雑誌から原稿を依頼されて執筆することも強力な情報発信です。その他、各種メディアを通じた情報発信など、実に多種多彩な方法がありますが、いずれも本質的には「情報発信」が目的です。

 こうしたことをお伝えすると、「そんなことは分かっている、当り前のことを…」と不機嫌そうな顔をされる方も多いのですが、仕事柄ついでに、「では、それは何のためにやっているのですか?」と質問すると、まともな答えが返ってくることが非常に少ないのに驚かされます。

 「それは、売れるようにするためにやっている…」とか、「認知度をあげるために…」とか、もっと不思議な答えには、「みんながやっているし、やったほうがいいと言われたから…」といった答えがよく返ってきます。

 人に言われたから取りあえず…というのは論外として、「売れるようにするために…」という、この麻薬のような言葉には、極めて注意が必要です。理由は単純です。本当に売れるようにするまでの導線まで設計していなければ、それは単に「売れるようになるカモ?」という淡い期待でしかないからです。

 認知度を上げれば売れるようになる…とは、芸能人やタレントなど、その人のキャラクターが売り物の場合にはある程度成立しますが、自らの専門性が売り物のコンサルティング業の場合、個人のキャラクターをいくら情報発信しても、むしろ経営者からは、「軽い奴だな…」と思われるだけです。

 また、毎日の情報発信こそ大事…と、とにかく欠かさずせっせとブログを書いている方もいますが、その多くは「日々感じたこと…」とか「今日のランチ」、「ちょっと励ましの言葉…」といったものが多く、本来表現すべき、みずからのコンサルティングに対する主義主張の情報発信とは関係性が乏しいものが大半です。

 考えてみれば誰にもすぐわかることです。適当にさらっと書いた文章ばかりを見せられて、その人にウン十万とかウン百万円の仕事を頼むかどうか…。

 内容的な問題もそうですが、さらに深刻なのは「時間」です。個人のアカウントでたまに息抜きに…というのなら全然問題ありませんが、これが日々、日課的にに行っているとなると、事態は深刻です。毎日5分から10分ほどしかかかっていないので…という人もいますが、その5分、10分を、毎日書籍の執筆に充てれば、1年もかからずに本を出すことができます。

 書籍ほど大掛かりでなくても、大事なことは、小さな時間を集めて、よりしっかりした情報発信になるようにエネルギーを集めて一つ一つを強くしていくことです。そして、コンサルティングにつながる導線をしっかり設計しておくことです。これなくして情報発信をするということは、単なる自己満足になってしまいかねないのです。

 その昔、日本を代表する、ある実力コンサルタントの方の書籍編集の担当になった時、驚いたのは、東奔西走の超多忙のスケジュールにも関わらず、原稿をきっちり仕上げてお持ちいただいたことです。

 スケジュールから考えると、まとまった時間など到底ありえなかったはずなのですが、原稿がしっかり書き上げられていたため、不思議に思って尋ねると、「原稿は飛行機や新幹線などで、移動中に書いていたから…」とのお答え。

 驚くべき集中力も凄いことですが、なにより、重要な目的に向かって、僅かな時間を確実に積み重ねることで大は成せる…ということを、身をもって教えていただいたことがあります。

 頑丈な壁に、豆粒を1000発当ててもキズすらつかないかもしれません。しかし、砲丸を一つ作ってドカンと当てれば壊せるかもしれません。コンサルタント業に重要なことは、エネルギーをいかに集中させるか…です。

 豆粒と砲丸、これは総合を謳う人と、専門性で戦うことにおいても、同じことが言えます。あなたはエネルギーを集中させていますか?

 

著:五藤万晶

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